はじめまして。今年からJCLUBに参加することになりました浅井顕太郎と申します。僕は日本出身で、アメリカの滞在期間のほうが日本の滞在期間よりもはるかに短いという、いろいろな意味でも”Freshman"ではありますが、どうぞよろしくお願いします。普段アメリカでは日本語の文章を書くことはありませんが、JCLUBということなので、勝手であることは十分承知しておりますが、やはり一番使い慣れている日本語で自己紹介しようと思います。ご理解のほどよろしくお願いします。

さて、僕がいたころの日本というのはバブルがすでに崩壊しており、どちらかといえば、ゼロないしはマイナス成長の時代でした。景気不振、企業倒産、若年層における犯罪の蔓延、数え上げればきりがありませんが、それくらいに社会全体を不安の空気が包み込んでいました。多くの若者は将来に希望を見出せない、あるいは関心がないという状態で、みんなが自信や自覚を失っていました。悲観的すぎではという意見があるのは十分承知しておりますが、現実の日本社会は多かれ少なかれそのような状態でした。

僕がアメリカの大学に来たのも、そのような閉鎖している状態を打破したいというのが理由のひとつで、どうすれば”悪い”日本が”良く”なるのかだけを考えておりました。ところが、いざアメリカに来て僕が感じたことは、日本の問題点というよりは、日本の今まで気づかなかった良いところでした。たとえば、ファーストフードのサービスひとつとっても、日本の店員は本当にレベルが高いんだなと感じます。日本にいたときは、それが当たり前だと思っていたのでなんとも思いませんでしたが、そのスタンダードは決して当然と決め付けられるものではなく、むしろ世界水準より(少なくともアメリカよりは)数段上位の質であると考えるようになりました。他にも、列車の時刻の正確性など、そうした身近な観点からだけでも、日本の偉大さを思い知らされる毎日です。”日本も捨てたもんじゃないな”というのが率直な感想です。

それでも依然日本が劇的に良い方向に進んでいるわけではないので、日本に対する批判を緩めようとは思いませんが、悲観的になりすぎるのはやめようと思っています。日本の改革も長所を伸ばす方向で進めるべきだと感じるようになりました。今は、僕にとって日本の再発見であり、日本人としての自信を取り戻す時期でもあります。JCLUBは、そういう状況の僕が多大に貢献でき、また多大に恩恵を受けられる存在だと考えております。まだまだ未熟者ではありますが、精一杯努力しようと思っていますので、今後とも是非よろしくお願いします。

浅井顕太郎